説明文や論説文は、物語文とちがって「感じ取る」のではなく「筋道を追う」読み方が求められます。話題をつかみ、段落のつながりを整理し、筆者がいちばん伝えたいこと(主張)にたどり着く。この流れを身につければ、初めて読む文章でも安定して点が取れるようになります。
どちらも事実や考えを順序立てて述べる文章ですが、ねらいが少しちがいます。
つまり論説文には必ず筆者の意見があります。読むときは「この人は結局、何を言いたいのか」を探す気持ちが大切です。
文章を読み始めたら、最初に確認するのは「何について書かれているか」です。これが話題(テーマ)です。話題は、文章のはじめのほうで繰り返し出てくる言葉に表れます。たとえば「言葉」「言葉」「コミュニケーション」と何度も出てくれば、テーマは言葉とコミュニケーションだと見当がつきます。題名や設問にもヒントが隠れているので、本文を読む前にざっと目を通しておくとよいでしょう。
説明文・論説文は、段落のはたらきがはっきりしています。大きく分けると次の三つです。
| 部分 | はたらき | 目印になりやすい言葉 |
|---|---|---|
| 序論(はじめ) | 話題を示し、問いを投げかける | 「では」「だろうか」 |
| 本論(なか) | 具体例やデータで説明し、理由を述べる | 「たとえば」「なぜなら」 |
| 結論(おわり) | 筆者の主張をまとめる | 「つまり」「このように」 |
とくに大事なのが具体例と主張の区別です。「たとえば」で始まる部分は、あくまで主張を支えるための例にすぎません。例そのものではなく、その例で何を言いたいのかをつかむことが得点につながります。
接続語は、文と文のつながりを教えてくれる道しるべです。なかでも次の言葉が出てきたら、線を引いて立ち止まりましょう。
| 接続語の種類 | 代表例 | 役割(読むときのサイン) |
|---|---|---|
| 逆接 | しかし・ところが・だが | 前の内容と反対のことが来る。筆者の本音が出やすい |
| 説明・言いかえ | つまり・すなわち・要するに | 前の内容をまとめ直す。主張が来やすい |
| 理由 | なぜなら・というのは | 直前の内容の理由を述べる |
| 具体例 | たとえば・例えば | 主張を支える例が始まる |
| 添加 | また・さらに・しかも | 同じ向きの内容を付け足す |
とくに「しかし」と「つまり」は要注意です。「しかし」のあとには筆者が本当に言いたいことが、「つまり」のあとには主張のまとめが来ることが多いからです。
「これ」「それ」「このこと」などの指示語は、たいていすぐ前の内容を指しています。指示語が出てきたら、「これって何を指している?」と自分に問いかけ、指している言葉を文章に戻して確かめる習慣をつけましょう。たとえば「このことが問題なのだ」とあれば、「このこと」に前の一文をあてはめて、意味が通るか確認します。指示語の内容を問う設問は中学受験で頻出なので、ふだんから印を付けて読むと得点が安定します。
論説文のゴールは、筆者の主張をつかむことです。主張は次のような場所・形に現れやすいので、覚えておきましょう。
四択の問題では、必ず本文に根拠があるかを確かめます。なんとなく正しそうという感覚で選ぶと、ひっかけにかかります。注意したい「まちがい選択肢」のパターンは次のとおりです。
選ぶときは「正しいものを残す」より「あやしいものを消す」ほうが速く正確です。本文に対応する一文を見つけ、その言葉と照らし合わせて確かめましょう。
長い文章では、各段落の横にひと言メモを書くと、全体の流れが見えてきます。「例」「理由」「主張」のように役割を一言で書いておけば、設問を解くときにどこを見ればよいかすぐにわかります。とくに「つまり」や「しかし」のあとの一文には印を付けておくと、主張をすばやく取り出せます。
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