接続語と指示語は、文章の「論理の流れ」をつかむためのカギです。とくに説明文・論説文では、ここをたどれるかどうかで読解の正確さが大きく変わります。考え方を整理して、確実に得点できるようにしましょう。
「( )に入る言葉を選びなさい」という空欄補充は、勘で選ぶ問題ではありません。空欄の前の文と後ろの文が、どんな関係でつながっているかを見れば答えは決まります。手順はこうです。
たとえば前が「練習をたくさんした」、後ろが「試合に負けた」なら、内容が逆向きなので「しかし」が入ります。前が「水は大切だ」、後ろが「飲み水だけでなく農業にも使う」なら、説明を加えているので「たとえば」や「つまり」が候補になります。
接続語は、前後の文をどうつなぐかで仲間分けできます。代表的なものを覚えておくと、空欄補充が速く正確になります。
| 種類 | はたらき | 例 |
|---|---|---|
| 順接 | 前が原因・理由で、後ろがその結果 | だから/したがって/そこで |
| 逆接 | 前から予想される事と反対のことが続く | しかし/だが/ところが/けれども |
| 並列・添加 | 前に並べたり、付け加えたりする | また/そして/さらに/しかも |
| 対比・選択 | くらべたり、どちらかを選ばせたりする | 一方/それとも/または |
| 説明・換言 | 前の内容を言いかえたり、理由を補ったりする | つまり/すなわち/なぜなら |
| 例示 | 具体例をあげる | たとえば |
| 転換 | 話題を変える | さて/ところで/では |
特に大切なのが逆接と説明・換言です。「しかし」の後ろには筆者が言いたいことが、「つまり」の後ろには内容をまとめた大事な一文が来やすいので、線を引いて注目しましょう。
「これ」「それ」「あれ」「この」「その」などの指示語は、すでに出てきた言葉を指してくり返しをさけるための言葉です。指す内容(指示内容)は、ほとんどの場合指示語より前、それも直前にあります。「その問題が解けなかった」とあれば、「その問題」がどの問題かは、その文のすぐ前に書かれています。
指示内容を見つけたら、それで終わりにせず当てはめて確かめることが大切です。指示語の部分に、見つけた内容を実際に入れて読み、意味が自然に通れば正解です。
たとえば「それはむずかしい挑戦だった」の「それ」を「初めて一人で旅をすること」と考えたら、「初めて一人で旅をすることはむずかしい挑戦だった」と読み直します。文がすんなり通れば、その内容で合っています。通らなければ、範囲を広げたりせばめたりして調整します。
接続語と指示語は、読みながら印をつけるとよく見えてきます。次のような練習が効果的です。
これをくり返すと、長い文章でも筆者の話の進め方が見えるようになり、内容説明や記述の問題にも強くなります。
接続語は前後の文の関係を見れば選べ、指示語は直前を探して当てはめて確かめれば見つかります。逆接と換言の接続語に注目し、指示内容を矢印でたどる習慣をつければ、文章の論理が見えるようになります。
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