中学受験の国語でいちばん差がつくのが記述問題です。記述は「思いつき」を書く欄ではなく、設問の条件にしたがって本文の根拠を組み立てる作業です。手順と「答えの型」を覚えれば、減点はぐっと減らせます。
記述問題は、文章を読めているかを「自分の言葉でまとめられるか」で測っています。採点者は答案を一文字ずつ気持ちで読むのではなく、必要な要素(ポイント)が入っているかをチェックします。つまり、点になる部分を落とさずに、設問に合った形で書ければ点がもらえるのです。逆に、本文の内容を写しているだけ、設問とずれている、という答案は減点されます。
書き始める前に、設問をていねいに読みましょう。記述で確認すべき条件は次の通りです。
とくに問い方を読み落とすと、せっかく内容が合っていても文末がずれて減点されます。
問い方ごとに、答えの終わり方は決まっています。これを「型」として覚えておくと、文末のズレによる減点を防げます。
| 問い方 | 答えること | 答えの文末 |
|---|---|---|
| なぜか/理由を答えなさい | 原因・理由 | 〜から。/〜ため。 |
| どういうことか | 内容の言いかえ・説明 | 〜こと。/〜ということ。 |
| どのような気持ちか | 登場人物の心情 | 〜という気持ち。/〜と思う気持ち。 |
| どんな様子か | 状態・ありさま | 〜という様子。/〜する様子。 |
たとえば「なぜ太郎は黙ってしまったのか」と問われたら、答えは必ず「〜から。」で終えます。「黙ってしまった様子。」のように終えると、理由を答えていないと判断されて減点されます。
記述の中身は、頭の中で作るものではなく本文から探します。手順は次の通りです。
たとえば「妹がほめられて、自分は手伝ったのに気づいてもらえなかった」という二つの要素があるなら、「妹だけがほめられ、自分の努力に気づいてもらえずくやしい気持ち。」のように一文にまとめます。要素を一つでも落とすと、その分が減点になります。
長い一文にすると、主語と述語が合わなくなる「ねじれ」が起きがちです。書き終えたら、文の最初の主語と最後の述語をつなげて読み、意味が通るか確かめましょう。心情を答えるときは、最後が「〜気持ち。」になっているか、だれの気持ちかがはっきりしているかも確認します。
指定字数に対して、最低でも八割以上は埋めるのが原則です。半分しか書かないと、要素が足りないと判断されやすくなります。
記述問題は、設問の条件を正確に読み、問い方に合った文末で、本文の要素を落とさず自分の言葉でつなぐことが基本です。文末のズレ・条件無視・本文にない想像という三つの減点を避けるだけでも、答案は大きく安定します。
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